【初心者向け】実は難しくない!サーバーの基本を解説します

初めてWebサイトを開設する方やWeb担当者になった方の中には、『サーバー』に苦手意識を持ってる方が結構いるのではないでしょうか。

そもそも、「サーバー」についてまったくわからない、という方もいらっしゃるでしょう。
ただし、Web担当者になったからにはサーバーは避けて通れない道……。

そんな、サーバーに頭を悩ませている方に向けて、今回はサーバーの種類と基本情報を解説したいと思います。

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サーバーとは?

「サーバー」とは、ネットワークを通じてデータを提供しているコンピュータのことを指します。
サーバーはインターネットを使用することで、サーバー内のデータ(Webサイトやメール、オンラインゲーム、SNSなど)を「クライアント」に提供しています。

サーバーは個人で所有することもできますが、プログラムを組むなどの専門知識や高いコストが必要になります。
そのためWebサイトを運営する時、レンタルサーバー(サーバーを貸し出ししているサービス)を利用する場合が多いです。

※クライアントとレンタルサーバーについては後述を参照

サーバーとクライアント

ネットワークを通じてデータを提供する側がサーバー、そして、データを提供される側がクライアントになります。

例えば、今このWebページを見ているパソコン・スマートフォン・ブラウザは、このWebページのデータが格納されている「サーバー」からデータを提供されている「クライアント」ということになります。

※こんな感じのイメージです

サーバーとクライアントの関係説明

サーバーの種類

「Webサーバー」や「メールサーバー」、「データベースサーバー」という言葉を聞いたことはありますか?
これらは前述したサーバーにソフトウェアをインストールしたりプログラムを組んだりして、Webサイトやメールなどのデータを、各々の仕様に合わせて提供できるようにしたサーバーです。

ここではWebサイトの運営で知っておきたいサーバーの種類をご紹介します。

Webサーバー

ブラウザにWebページを表示するためのサーバーです。
Webサーバー内には、HTMLファイルやCSSファイル、JPEG・PNGなどの画像ファイルが格納されています。
Webサイトの制作や運営で一番身近なサーバーで、皆さんに一番馴染みがあるサーバーも恐らくはこちらのWebサーバーです。

メールサーバー

ネットワークを通じてメールの送受信をしたり、メールのデータを格納したりしているサーバーです。
メールサーバーは下記のような仕組みで分類されます。

送信用:
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)

受信用:
POP3(Post Office Protocol Version3)
IMAP(Internet Message Access Protocol)

こちら、名前は知ってるけどよくわかってない方結構いると(勝手に)睨んでいます。
簡単に説明すると、

○送信用
送る側の端末(PCやスマホetc)からSMTPにこんなシグナルを送ります。
・メール送ります!
・宛先は○○、タイトルは△△で、この文面!


シグナルを送ると送信用(SMTP)サーバーにメールの情報が格納されます。
格納されたメールのデータは受信用(POP)サーバーに転送されます。

○受信用
受け取る側の端末(PCやスマホetc)からサーバーにこんなシグナルを送ります。
・(POPサーバーに)メール届いてないかい?
・お、あるじゃない!じゃあ受け取っていくね!


要するに送られてきたメールを「取りに行く」仕組みですね。 見えないところで行われているこういった処理が、メールの送受信を可能にしています。

データベースサーバー

様々なデータが蓄積されていて、クライアントからの要求に応じてそのデータを提供するサーバーです。

例えば通販サイトの場合、会員情報や会員の購入履歴・閲覧履歴、商品情報などが該当します。
閲覧しているユーザーの行動に応じて、データベースサーバーのデータをブラウザに表示させ、必要な情報を提供する訳ですね。

「動的なサイト」と呼ばれるWebサイトはほぼデータベースサーバーを使用しています。
動的というのは「クライアントのリクエストを自動で処理して応答してくれる」と考えていただければと思います。

レンタルサーバーの種類

レンタルサーバーとは、サーバーを貸し出ししているサービスのことです。
前述のとおりサーバーは個人で所有することもできますが、技術面、コスト面でハードルが高いのが現実です。

その点レンタルサーバーでは、契約した時点でWebサイトを運営できる環境が整えられています。
技術面でもコスト面でもサーバーを管理しやすいため、レンタルサーバーを利用している企業は多いです。

レンタルサーバーを契約する目的は主にWebサイトの制作・運営になります。
ですが、各レンタルサーバー会社はさらに目的を細分化し、目的に応じたサービスを選択できるようにしています。

※例えば下記のような種類があります

○ 個人向け
○ 法人向け
○ WordPressに向いているサーバー
○ ECショップ専用
○ メールサーバーなど

昨今ではGoogleがサイトの表示スピートを重視するようになり、「クライアントとサーバー間の通信速度を売りにしたサービス」も生まれました。

せっかくなら目的にあったサービスを利用したいですよね。
サービス内容と目的を見比べて、マッチしたものを選択するようにしましょう。

余談ですが、レンタルサーバー会社はだいたいどの会社もサーバーの提供と並行してドメインの管理サービスも提供しています。

インターネット上の「住所」とも言われているドメインと、インターネット上の「土地」あるいは「店」であるサーバーは、Webサイトの運営には必須です。
ですので、レンタルサーバー会社は同時にドメインの管理サービスも行っているのです。

こういったサービスの中には、レンタルサーバーを契約する際に無料で提供されるドメイン(サブドメインという種類)もあります。
ですが、自社のWebサイトのブランディングを考えた場合「●●●.com」のような自社専用のドメインの使用は最低条件。
ドメインの管理サービスも契約し、自社のWebサイトに合ったドメインを使用しましょう。

レンタルサーバーを選ぶ際のポイント

サーバーを選ぶ時に重要視したほうがいいポイントは以下の通りです。

通信速度

GoogleがWebサイトを評価する際の項目に「Webページの表示スピード」があります。これはサーバーのスペックが大きく関わっています。
表示スピードは、Googleからの評価以外にもユーザーの離脱率や快適なサイトの閲覧に関わる大事なポイントです。
コスト面が許容範囲内であれば速度が早いサーバーをオススメします。

バックアップサービスやセキュリティサービスの充実

サイトのバックアップは、定期的にバックアップをとるようなシステムを独自に組んでしまう場合もありますが、面倒な場合はサーバー会社に任せてしまった方がいいでしょう。

レンタルサーバーが提供しているセキュリティ対策は主に

  • SSL
  • Web改ざん検知
  • ファイアウォール
  • WAF(Web Application Firewall)
  • 侵入防止システム:IPS(Intrusion Prevention System)
  • パッチ適用
  • 国外からのIPアクセス制限

などといったものがあります。

また、もしWebサイトをWordpressというCMSで制作する予定の場合、注意が必要です。
Wordpressは無料で使うことができる反面、脆弱性を悪用したサイバー攻撃が多く挙げられています。
ここに対するセキュリティ対策もチェックしましょう。

コストがサイトのボリュームに見合っている

自社のWebサイトより容量の小さいサーバーを選ぶことはないかと思いますが、大は小を兼ねすぎていて、「1段階容量が小さいプランでもよかった」「コストが高すぎた」ということはあり得ます。
レンタルサーバー会社によっては契約プランをダウングレードできない場合もありますので、事前にWebサイトのボリュームは把握しておきましょう。

参考までに、弊社の下記サイト程度なら100GB程度でも十分運営できます。

弊社SEOサイト:https://www.geo-code.co.jp/seo/

どんなプランがあるのかは下記を参考にしてみてください。
参考:さくらのレンタルサーバ スタンダードプラン

コントロールパネルやマニュアルが理解しやすい

個人向けのレンタルサーバープラン(主に共用サーバープラン)は初心者でも理解しやすい用語(あるいは用語の説明)を使用していて、マニュアルも充実しています。
一方で、専用サーバープランやVPSサーバープランといった、技術者が使用することを前提としているプランは運用する難易度が高くなります。
こちらはSE経験のないWeb担当者が1人でWebサイトの運営・サーバーの管理をするのは難しいです。
理解しやすいマニュアルが付属しているサーバーを選びましょう。

【初心者向け】レンタルサーバー紹介

当サイト程度の規模のWebサイトを運営する場合なら個人向けの共有サーバーでも運営できます。
下記の共有サーバーは比較的使いやすく利用者も多いため、何かわからないことがあってもインターネットで調べると答えが見つかりやすいです。

XSERVER

Xサーバーイメージ

国内シェアNo.1! サーバー速度が売りのレンタルサーバーなだけあり、ストレスフリーで利用できるところがポイントです。
大量アクセスにも強い負荷耐性にも自信あり!

さくらインターネット

さくらインターネットイメージ

プランの充実度が光るレンタルサーバー!
自社にぴったりのサーバーがきっと見つかる!
稼働率99.99%以上で安心感が違います。
サイトは初心者にもわかりやすいコラムなども充実していますよ。

ロリポップ

ロリポップイメージ

利用実績200万サイト以上!
Wordpressのインストールは簡単60秒と初心者にも嬉しい設計です。
速さと安定性を兼ね備えたハイブリッドプランも。

コアサーバー

コアサーバーイメージ

無料や有料のSSL証明書を揃えた強固なセキュリティ体制が自慢!
サポート体制も充実しており、マニュアルも動画で用意。
初心者でも安心して使えるサーバーです。

Wordpressを使用する場合は、機能一覧でWordpress(もしくはPHP)が使用可能であることを確認しましょう。
メールを使用する場合は、共有サーバープラン内にメール機能が付加されているか確認してください。
また、SSL、SSH(シェルログイン)は利用可能の方が便利です。

まとめ

「サーバー」といきなり言われても、正直「なんのこっちゃ」ですよね。
今回、サーバーとレンタルサーバーの基本について説明いたしましたが、ちょっとはとっつきやすくなりましたか?

サーバーについてはインターネットで検索すると当サイトの他にも詳しく説明しているサイトがたくさん出てきますので、検索してみるのもいいかもしれませんね。

レンタルサーバーについては、目的に応じて推奨するサーバーが変わるため「コレがいい!」という答えはありません。
今回ご紹介した会社もぜひ候補に入れて、プランを決める時の参考にしてみてください。

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